2016.8.2 火曜日

人間の免疫系や内分泌系を狂わせる 抗生物質&成長ホルモン漬けのお肉が怖い!


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日本人が食べるお肉の量は年々増えています。もともとお肉と言えば、比較的高価な食材だったはず。それがどんどん安価になり、身近になっている理由として、輸入肉の普及や生産性の向上などが上げられます。でも、お肉はそのもとになる動物を育てなければなりません。生産性を上げるためには、できるだけたくさんの個体を速く大きくすることが必要。そこで使われているのが「抗生物質」と「成長ホルモン」です。しかし、それが様々な健康被害の原因となっていることをご存知ですか?

短期間で効率よく育てる「成長ホルモン」

多くの畜産業者では、畜肉となる動物・鳥を短期間で効率よく肥育するために成長ホルモン剤が使われています。たとえば、以前は3年ほどかかっていた肉牛の出荷も、成長ホルモンの投与によって最短15週間で出荷されることも少なくありません。そして、投与された成長ホルモンの一部は食肉の中に留まり、私たちの体の中へと取り込まれることになるのです。

では食肉に成長ホルモン剤が残留し、人間の体内に摂り込まれると、どのような影響があるのでしょうか。2009年に「日本癌治療学会」では、北海道大学の半田康医師が、食肉への残留濃度と子宮体がんなどのホルモン依存性がん発生数の増加が無関係ではないとする論文を発表しました。日本とアメリカの牛肉消費傾向から見たエストロゲン高濃度の牛肉の摂取と、子宮体がんや乳がんなどのホルモン依存性がんの発生増加に相関関係があるというのです。

因果関係までは突き止められていないものの、ホルモンは少量でも体に大きな影響を与えるのは確か。内分泌系をかくらんし、前述のような子宮体がんや卵巣がんのほか、アレルギー、子宮内膜症、不妊、発達障害などへの因果も懸念されています。

病気にならないよう抗生物質漬けにされた家畜達

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そしてもう1つ、精肉の大きなリスクは「抗生物質」です。肉となる家畜は「生産動物」ですから、定量で安定的に出荷しなければなりません。そのためには病気を予防し、出荷するまでの死亡率を下げることが重要になってきます。

低価格を追求するために、多くの家畜は狭いスペースで大量に飼われています。一度も太陽に当たることもなく、室内で一生を過ごすことになることがほとんどです。となれば、病気にならないわけがなく、かつ病気になれば全体に広がることから、病気の予防のために、あらかじめ抗生物質や合成抗菌剤が頻繁に投与され、飼料としても与えられているのです。

しかし、世界保健機関(WHO)の専門家からは「抗生物質を多用することで抗生物質が効かない耐性菌を出現させる恐れがある」と警告を出しています。たとえば、2013年4月には、米国食品医薬品局(FDA)が「全米耐性菌監視システム」の年次報告書で、アメリカ国内で流通している多くの食肉から抗生物質に耐性を持つ細菌が検出されたことを明らかにしました。

また、食肉に残された抗生物質は、食事を通じて私たちの体の中にも入り、影響を与えます。つまり、「健康なのに抗生物質漬け」の状態に、私たち人間もなっているというわけです。抗生物質は適切に使えば、体内に侵入しようとしている、または侵入した細菌を殺し、有効な治療が可能です。しかし、健康な体の中にはたくさんの常在菌が存在し、体に良い役割を持つものも多くいます。抗生物質を常食することで、そうした常在菌すらも駆逐する可能性が高いのです。中には免疫系と連携している菌も少なくなく、それが減ることで病気にかかりやすい体になってしまう可能性があるのです。

特にリスクが高い輸入肉は避けるがベター

成長ホルモンや抗生物質をできるだけ使わずに、良質なお肉を食べたい。そう考えるなら、できるだけ安価な輸入肉を避けるのが賢明でしょう。というのも、日本でも成長ホルモンや抗生物質が使われるケースもありますが、一定コントロールされ、過剰な残留は報告されていません。しかし、海外では規制されていないところも多く、規制されていてもなかなか目が届きにくいのが実状です。

事実、アメリカ産牛肉と国産牛肉の成長ホルモンの残留濃度を比較した調査によると、アメリカ産には国産の600倍もの残留があるという結果が得られています。また、中国では、山東省の「山東六和集団」というブロイラーの養鶏場で、抗生物質や成長ホルモンを過剰に投与しているという実態が明らかとなりました。さらに別の養鶏場「河南大用食品」でも抗生物質の過剰投与が問題となりましたが、同施設の鶏肉は某ハンバーガーチェーンにも輸出されていたことが判明しました。過剰投与で薬漬けになった鶏肉は日本にも流通していた可能性があるわけです。

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近年ではブラジル産の鶏肉の輸入が増加してきています。そんなブラジル産も2000年当初に、抗生物質エンロフロキサシンの残留について、数件の基準を上回る量が検出されたという報告があり、米国への輸入が禁止されました。今は基準値以下になったと言われていますが、行政主導で行われるモニタリング検査は輸入量の1割程度に留まっており、すべてにおいて検査できているわけではありません。

そんな懸念をよそに、外国産肉の輸入はどんどん増え続けています。2011年度の食料自給率では、重量ベースで牛肉が40%、豚肉52%、鶏肉66%が輸入に頼っているという状態です。確かに、輸入肉はとても安価なので、それを魅力に感じる人も多いでしょう。しかし、薬漬けになっている実態が報告され、さらに日本への輸入量が増加している現状、TPP合意による輸入肉の増大の可能性を考えると、安易に食すべきではないといわざるを得ません。輸入肉はどこでどう使われているのかわからないのが怖いところです。

安価ゆえに外食産業では普通に使われていることを心に留め、せめて家庭で調理する場合は輸入肉の購入を避けるべきでしょう。

参考

社)日本アンチエイジングフード協会オンラインセミナー 畜産のあり方
http://anti-agingfood.com/masters_info/online-seminar/g01.html

カラダノート「安い『ブラジル産鶏肉』は安全?抗生物質の残留検査について」
http://karadanote.jp/14464

生活クラブ「それでも輸入肉を食べますか」
http://www.seikatsuclub.coop/item/taberu/knowledge.html

Bizジャーナル「危険な合成ホルモン剤残留牛肉、日本は大量輸入で野放し 発がんリスク、世界中で禁止」
http://biz-journal.jp/2015/09/post_11632.html

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