2017.11.7 火曜日

マイスターライフ。花巻ゆみさん その1 発酵食品が人生を変える。


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震災を転機に「本物の発酵食」が人を養い、健康に導く手段であると確信した花巻さん。食べものを生きる糧に変えていくこと、アトピーに悩む多くの母親へも発酵食品素晴らしさを伝えたい。

一見何不足ない明るいイメージの花巻さんですが、3.11の東日本大震災を転機に大きな決意をします。自分が生かされている以上、何か世の中のために役に立ちたい!と本物の発酵食品を伝える情熱に目覚めると、ご自宅で発酵教室を開催、家族も驚くほどにパワフルに活動を展開されていきました。ところが、息子さんの急激なアトピーの出現もあり様々な苦労と戦うことになります。そんな彼女の生き方を2編でお届けします。

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発酵プロフェッショナルとしての活動を中心に味噌づくり教室など多く手がけられている花巻さんですが、小さいころから発酵食品は身近なものだったのですか?

私にとって発酵食品は幼い時からなじみのあるものではありませんでした。せいぜい、母が作る奈良漬けや糠漬け、圧搾した夏ミカンを氷砂糖に付け込んだ、今でいうところの酵素ジュースぐらいです。お味噌汁も毎朝飲んでいましたが、お味噌は手作りの物ではなく市販のものでした。今は、食卓に上がるもの全て麹菌の発酵に関わった自家製のものですから、幼い頃からの食習慣とは全く別の食生活をしています。

幼いころの食習慣と違う発酵食中心の生活になった経緯を教えていただけますか?

あの東日本大震災は皆さんもそうであったと思いますが、私にとって人生を変えるほどの大きな衝撃でした。時間を追って入ってくる亡くなられた方々のニュースと共に、自分が生かされ存在していることの意味を考えるきっかけになりました。

元々、出不精で家の中にいるのが好き。あわよくば楽をして儲ける株やFXなどのトレードをほぼ毎日のようにしていました。(負け続きでしたが、笑)
けれど、あの震災があって以来、たとえ株やFXで私がお金を儲けようとも、それは何の生産性も生まず、あくまでもお金が人から人へと移動するマネーゲームに過ぎないこと。私が儲けたとしても、その裏では損をして泣いている人もいる。自分はそんなお金で幸せにはなれない。自分が生かされている以上、何か世の中のために役に立ちたい!と無性に感じるようになりました。

またそれと同時に3.11直後に放射能の問題が浮上し、自分の息子たちを放射能の害から守るために何をすればよいのか?と、放射能を排出するための様々な健康セミナーにも出かけました。色々な健康セミナーで放射能に効果があると何処でも言われたのは、日本の伝統的な発酵調味料である味噌・醤油のお話でした。それをきっかけに日本の伝統的な発酵に興味を持ち2012年から発酵の勉強を始め、2013年7月 社)日本発酵文化協会の発酵プロフェッショナルという資格を取得しました。

花巻家の日常の食卓 発酵食品や発酵調味料にあふれています。

花巻家の日常の食卓 発酵食品や発酵調味料にあふれています。

人を癒すことが人生のテーマに

他にも被災地で厳しい生活をされている方々をテレビで拝見し、少しでも身体を癒せる方法を学びたくなりオステオパシーの勉強をしたり、お化粧品もなく過ごされている女性の方々を拝見して顔コリほぐしの習得をしたり、ありとあらゆる興味を惹かれる分野を勉強し自分が人のためにできる仕事の模索を始めました。

今はそれらのことが全て繋がって、『人を癒す』ことが、自分の今生のテーマのように感じています。

アンチエイジングフードマイスターになったきっかけを教えてください。

発酵教室で使う塩は全て『わじまの海塩』というお塩なのですが、まだ、発酵教室を始めて間もないころ、そちらの社長さんが発酵教室開催の場所にと、アンチエイジングフード協会のスペースをご紹介くださり、協会との橋渡しをしてくださいました。丁度その頃に、アンチエイジングフード協会の立ち上げ時期と重なり、私自身も白澤卓二先生監修のもと医学的にも確かな裏付けをされたテキストを使用し、勉強させていただけることに興味を持ち、発酵教室を続ける上でも、きっと役立つに違いないと感じアンチエイジングフードリーダーマイスターの資格を取得させていただきました。

社)日本アンチエイジングフード協会のマイスター仲間と東北に稲刈りの体験にも。

社)日本アンチエイジングフード協会のマイスター仲間と東北に稲刈りの体験にも。

これからはどんな活動を展開されていきたいですか?

日本の国菌(こっきん)といわれる麹菌をスターターとする発酵食品は、戦前の日本人の健全な心と身体を培って来たものだと感じています。

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戦前の日本人は海外の人々から、『穏やかで優しく謙虚で勤勉で精神的にも忍耐強く働き者である。』と言われてきました、しかし現在は毎日の凶悪な事件と共に、精神的な乱れや病気から働けなくなってしまった方々も多くいらっしゃいます。私はこれらのことは戦後アメリカから輸入された食料品による食生活の変化に起因するものではないかと強く感じています。今一度、戦前の食生活に戻し、毎日味噌汁の香りで目覚めていた頃の日本人の食生活を取り戻すことが、今後の日本人の心と身体を正常に保ってゆくものと感じています。自分に可能な限り日本の伝統的調味料である麹菌による発酵調味料の普及に努めたいと考えていいます。

その2へ続く

花巻ゆみ
社)日本アンチエイジングフード協会 リーダーマイスター
社)日本発酵文化協会 発酵プロフェッショナル

食と予防医療の基本の座学と発酵ランチの1日講座
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https://anti-agingfood.com/juniorlesson/lesson_hanamaki.html

花巻ゆみの発酵教室

http://my-syouyu.com/

 

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