2016.8.8 月曜日

長寿村の妙薬は適量の赤ワイン!? 選ぶなら山葡萄やカベルネソービニョン!


Share on Facebook0Tweet about this on TwitterShare on Google+0Email this to someonePrint this page

長寿村には、いくつか共通する事項があるそうです。その1つがポリフェノール。中でも手に入れやすい食べ物として「ぶどう」があり、その皮にふくまれるポリフェノールをたっぷり含んだ赤ワインは、長寿村の妙薬と言っても過言ではないでしょう。フランスの中でも特に長寿と言われるジェール県は言わずと知れたワインの名産地、三大長寿エリアとして知られるコーカサス地方も世界最古のワイン生産地の1つであり、今もグルジアワインが有名です。そして、長野県の高山村にも…!?はたしてワインにはどのようなアンチエイジング効果があるのでしょうか。長寿村の秘密に迫ります。

image1

赤ワインの産地に長寿村が多いのはなぜ?

「フレンチパラドックス」という言葉をご存知ですか? フランス人の食事はバターやチーズなど不飽和脂肪酸が多いのにも関わらず、心臓や血管の疾患が少ない。その秘密が「赤ワイン」だというのです。事実、長寿村と呼ばれるエリアでは、ワインを愛飲する習慣があるところが多いと言われています。

フランス ジェール県:

90歳以上の人口がフランス国内平均の2倍ともいわれる地域。ワインに使うぶどうとしては、アントシアニンの多いカベルネソービニヨンの他、タンニンが多く希少品種のタナなどを使用。特にタナ100%のワインなど、強力な抗酸化力を持つ「プロシアニジン」を豊富に含むワインが有名。

コサーカス地方:

旧ソ連南部の山間部の村「コーカサス地方」。ワイン発祥の地ともいわれ、今も固有種のぶどうを丸ごと発酵させる「グルジアワイン」が有名です。この芳醇なワインは、美と健康の薬として、かのクレオパトラも取り寄せて飲んだと言われています。

ギリシャ イカロス島:

100歳以上の人口が多いことから、”死ぬことを忘れてしまう島”と呼ばれているギリシャのイカロス島。その人々も、毎日ワインを飲むことが、長寿の理由だと強く信じています。島の固有種で粒の小さなぶどうを使い、自前で作って家族親戚・友人に配るほど身近か。そうしたワインのポリフェノールは、通常のワインの1.5倍の量になるという測定結果が報告されています。

長野県高山村:

いまやワインの産地として知られる長野県ですが、その歴史は浅く、ほんの120年ほど。しかし、山葡萄酒は「薬」として古くから用いられていたそう。適度に乾燥して水はけがよく、寒暖の差もあり、ぶどう栽培とワイン製造に適していることから、ご当地品種によるワイン製造も盛んになりつつあります。

赤ワインの健康効果は「色」と「渋み」にあり

赤ワインの効果については、様々なものが知られています。近年最も注目されているのが、
活性酸素を除去する「ポリフェノール」です。ポリフェノールは光合成によってできる植物の色素や苦味の成分で、自然界に5000種類も存在し、ワインの中には、色素であるアントシアニンやフラボノイド、渋み成分であるカテキン(カテキンが結合するとプロシアニジンに)やタンニンなどがたっぷりと含まれています。

こうしたポリフェノールは高い抗酸化力を持ち、その結果、脳梗塞や心疾患、認知症などに対する抑制効果があることが知られています。なかでもレスベラトロールは抗酸化力だけでなく、長寿遺伝子「サーチュイン遺伝子」に働きかけて細胞の寿命を延ばして老化の進行を抑制するため、細胞のがん化を防ぐなど、高いアンチエイジング効果があるといわれています。通常、この「サーチュイン遺伝子」を活性化するには、通常、カロリーをおさえることが不可欠です。しかし、レスベラトロールは、カロリー制限をしなくてもサーチュイン遺伝子を発現させてくれるという特異なパワーをもっているのです。

image2

レスベラトロールを含め、ポリフェノールは、皮とその周辺に多く含まれているので、山葡萄やカベルネソービニョンなど、ぶどうの皮が厚い品種から作られたワインがおすすめです。

また入手が可能なら、オーガニックワインや添加物量の少ないナチュラルワインなどを試してみてください。自然のワインと味わいは、また高級ワインとは違った人間本来の飲み物の味わいがあります。最近では土壌の多様性がワインの味わいにも影響する研究もあり、オーガニックワインも広まってきているので、好みのワインを探してみるとよいでしょう。

image3

なお、1日の適量はグラスに軽く2杯。それ以上になると、「長寿の薬」ともいわれるワインでも、アルコールによる悪い影響の方が強くなります。過度な摂取は脳を萎縮させて認知症の原因となったり、肝機能を弱めて肝障害やがんなどを引き起こしたり、依存症にもつながりやすくなります。また、アルコールは生体のビタミン吸収を妨げるため、ビタミン不足につながりやすいともいわれています。

もともと長寿村の人々は、ワインを飲む習慣はあっても量は適量。食事では野菜をたっぷり摂り、運動もしっかりしています。とはいえ、赤ワインが長生きと健康を支える1本の柱であることは間違いないといえるでしょう。

image4

食は日々の歓びとともに多様な健康の恵みももたらしてくれます。
食と予防医療の体系的な学びをあなたも学んでみませんか?

アンチエイジングフード協会マイスターベーシック講座の詳細はこちらから
https://anti-agingfood.com/masters_info/

「高山村へ行こう2016」ワイン・温泉・エコの体験ツアーの詳細はこちらから
https://anti-agingfood.com/297/

 

最新知識と医療の知識を得る。一歩進んだ《食の資格》を取得できます

「食と予防医療」を学ぶ、これからの時代の先を見据えた食の資格【アンチエイジングフードマイスター】。
社)日本アンチエイジングフード協会では全国どこでもネットがつながる環境ならどこでも「食と予防医療」のことについて白澤卓二医師から学べる食の資格講座を開講しています。
また資格取得後も最新情報をアップデートできるリアルなセミナー、AAFMゼミナールも開講しています。
詳しくは下記、紫のバナー「アンチエイジングフードマイスター 認定資格講座について」もご覧ください。

Share on Facebook0Tweet about this on TwitterShare on Google+0Email this to someonePrint this page