2017.7.24 月曜日

野菜ルテインで認知症予防 「経験と年の功」結晶性知能の衰えをくいとめよう。


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2017年7月8日のAAFMゼミナールでの白澤卓二理事長の講義から認知症と野菜の成分ルテイン、そして関連情報をレポートします。

認知症は誰もができれば避けてとおりたいもの。私達の食生活で予防できる方法はあるのでしょうか?

人は50歳を過ぎると記憶力や推論能力などの認知機能の低下が始まっていると報告されています。
しかし歳をとっても人生経験が豊富になるので、いわゆる「年の功」の力を借りて、加齢に伴う記憶力の低下をカバーできるといわれています。
この「年の功」と呼ばれる認知機能は「結晶性知能」とも呼ばれてます、一方、学習知能や新しい環境に適応するための問題解決能力など、年齢の若いうちのほうが長けている機能を「流動性知能」と呼んでいます。

高齢になってもベテランの社長が経営手腕を発揮し続けたり、学問的に大きな発見をしたり、あの三浦雄一郎さんが80歳でエベレスト登頂に成功したりするのは、まさしく結晶性知能のおかげ、と理事長は毎日新聞コラムでも書いています。

この結晶性知能は、脳の「海馬傍回」という部位が重要な役割を果たしていると報告されてますが、米国イリノイ大学アーバナ・シャーロン校のアロン・バーベイ博士らの研究チームは緑黄色野菜が持つルテインが結晶性知能や海馬傍界の容積に関連性があることを見出したとのこと。

ルテインは誰もが一度は聞いたことのある名前。今は目のサプリメントなどでも有名になりましたね。

緑黄色野菜やアブラナ科の野菜、卵黄などに含まれる色素成分で脳に蓄積し、神経細胞の保護作用があると考えられている成分です。

アロン・バーベイ博士らの研究チームは認知機能が保たれた65~75歳の健常人76人を対象に結晶性知能に関するテストを行い、血中のルテイン濃度とMRI(磁気共鳴画像化装置)による海馬傍回の容積との関係を調べました。するとルテイン濃度の高い人は海馬傍回の灰白質の容積が大きい傾向にあり、結晶性知能が保たれる傾向が明らかになったのです。

海馬傍回(オレンジ色部分)

海馬傍回(オレンジ色部分)

海馬傍回は記憶をつかさどる海馬を制御する領域ですから、その容積と結晶性知能が関連していることは大変興味深いと考えられます。
さらにこの領域が血中のルテイン濃度と関連している事実は食事や栄養のアドバイスにより認知機能低下を克服できる可能性を示唆していると考えらますから、ルテインを多く含んだ食材を意識して摂取することも認知症予防の方法のひとつといえるでしょう。

(資料:毎日新聞 夕刊コラム)

(資料:毎日新聞 夕刊コラム)

それでは、このルテイン。毎日の食材の中で豊富に含まれているものはどんなものでしょうか?

ルテインを多く含む食材(100g中)

ケール 21.9
ホウレン草 10.2
パセリ 10.0
ブロッコリー 1.9

(食品成分表より抜粋)

断トツはケールですが、日本人にとってケールはなかなかなじみの薄い野菜、スーパーでもなかなか購入できません。その点ホウレンソウであればたっぷり食べれます。

ルテインは脂溶性 良質な油で炒めるか、油分を一緒に。

ルテインは脂溶性のため油を用いた調理法で食べるか、油を含む食品といっしょに食べるかしないと吸収率は低下してしまいます。また、なかなか完全にルテインを吸収するのは難しく、

食品に含まれるルテインエステルは摂取された後に脂肪酸とフリー体ルテインに分解されますますから、食品で摂取出来るルテイン量は表示されているルテイン量よりも少なくなりってしまうのです。

【健康な成人の場合】
1日のルテイン摂取量目安・・・6~10mg、

ホウレン草100gに含まれるルテインは10mgです。でも、このルテインはルテインエステルなので、吸収されるフリー体ルテインは半分の5~7mg程度と考えられます。

半減してしまうとしたら毎日200g以上食べる事は理想になってしまいますね。

工夫して摂りたいものです。

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ホウレンソウの胡麻和えは多量のホウレンソウと油分を同時に摂れる料理のひとつ。

まだまだ野菜の成分や微量栄養素の中には解明されていないことが数多くあります。ホウレンソウはもちろんですが、他の旬の野菜やアブラナ科の野菜を中心に毎日の食卓に積極的に摂りいれていきましょう。