2018.12.17 月曜日
シリーズ:【食と予防医療 読むだけ講座】 ~食を学んで病を寄せ付けないために~第18回「地球への負担が増大化する食べもの」
心身ともに健康で若々しくあるために、まずは老化や病気の仕組みを知ることはとっても大切ですね。
「老化を遅らせ、病気から身を守る食べものと食べ方=アンチエイジングフード」について社)日本アンチエイジングフード協会のBASIC、ADVANCEDのテキストの中から毎回テーマを選んで、【食と予防医療 読むだけ講座】を連載で皆様にお届けしています。
グローバルな食の問題
私たちが食べているものの安全性や栄養価は、世界の政治や経済と密接に関わっています。アンチエイジングフードを実現するには、地球規模で食べもののあり方を考える必要があります。
突然ですがここで問題です。
Q:フードマイレージとは食品の何の指標?
A:備蓄量 B:輸送距離 C:廃棄量
答えはB:輸送距離です。フード・マイレージ (food mileage) は、「食料の ( = food) 輸送距離 ( = mileage) 」という略語であり、食料の輸送量と輸送距離を把握して、輸送に伴う二酸化炭素の排出量が地球に及ぼす負荷に着目しています。C:廃棄量はフードロスに関する考え方になります。
グローバル経済による食料供給は地球エネルギーの浪費につながっている?
安い食べものを世界中からかき集めることで、「日本の食」は、ますます安全性に不安を残しつつ、肥大化しています。「安ければいい」と考えがちですが、地球規模で見れば決して“お得”なことではありません。世界各地から送りつけられる大量多種の食品は私達の食卓や食文化をにぎわせてくれていますが、メリットだけではないのです。
かつて江戸時代には1kcalの食品を調達するためには、0.8kcalのエネルギーで十分まかなえたといいます。それが現在では、農薬や化学肥料の生産エネルギー、農機具の製造・稼働エネルギー、そして冷蔵冷凍などの光熱費や輸送費など、様々なエネルギーを合わせると20kcalにもなるというのです。この浪費を続ければ、地球全体のエネルギーを浪費し、真の意味での生産性を大きく損ねることになるといえるでしょう。
この輸送における輸送量と輸送距離を測る指標として有効なのが「フードマイレージ」です。食糧の輸送に伴って排出される二酸化炭素が地球に与える負荷に着目しています。この値が小さい、地産地消の食べものをできるだけ選ぶようにしましょう。
私達は自分たちの健康のために食材を選ぶべきですが、結局地球環境全体でエネルギー負荷を下げる必要があることに気が付くべきでしょう。この食品が健康だから、美味しいからと輸入食品ばかり頼るのはやめたいものです。
健康と社会問題を食材を通じてみてみると、すべて「買えばいい、安ければいい」といいう考え方から抜け出す必要があるでしょう。
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