2020.3.30 月曜日

認知症 アルツハイマー予防の食事術 その11 タンパク質はしっかりとろう


アルツハイマー予防の食事の続きです。
今回は意外ときちんと摂れていないかもしれないタンパク質についてです。

栄養素はどれも大事ですが中でもタンパク質は皮膚や軟骨、骨、筋肉、内臓の粘膜、神経伝達物質、ホルモンや免疫細胞などカラダを構成する全ての細胞の原料となります。
つまりタンパク質が足りないと、身体を構成する原材料が無いわけですからそのまま寿命に直結してしまいます。

よく高齢者は肉や魚を食べなくなる方がいますが、それは健康寿命にとってもよくありません。日本の高齢者はたんぱく質不足が指摘されてもいますので積極的にとることをお勧めします。

図1

推奨量としては体重1キロにつき1gのタンパク質です。
つまり体重60キロの方なら1日60gのタンパク質ということになります。
よく誤解されがちなのは1日60gというと、肉や魚の質量と間違われる方がいますがそうではありません。
肉や魚、他の食品には水分や脂肪、他の栄養素の重量が含まれますので、鶏もも肉100gを食べたとしてもたんぱく質を100g摂取できているわけではないのです。

またタンパク質の種類も肉だけ、魚だけ、大豆類だけ、というような●●だけタンパク質の摂取はやめましょう。
主なたんぱく質材料を変えることで、他の栄養素や使用する調味料、油なども変わり献立に多様性がでます。また日々の献立を工夫することによって考えることも多くなりますし、工夫が生まれます。
タンパク質を取ることによって献立も変える、工夫する。
これらの複合した作業がアルツハイマー予防にもつながります。

参考書籍

Dr.白澤のアルツハイマー革命 ぼけた脳がよみがえる