2020.1.6 月曜日

認知症 アルツハイマー予防の食事術 その3 認知症の脳は穴が空いた屋根の家


アルツハイマーの脳の状態はどういう状況になっているのでしょうか?
デール・プレデセン博士によると認知症の脳は「炎症」「栄養不足」「毒物」により36個の穴の開いた屋根の家にたとえています。
参考)「アルツハイマー革命 ぼけた脳がよみがえる」白澤卓二著

雨漏りする屋根には36個の穴が空いており、患者さんの状態により原因の穴の大きさが違います。
この屋根の穴をふさがない限り雨水がどんどん家にたまり認知機能がどんどん低下するというわけです。効率的な予防や治療は大きな穴から速やかに修復していくことです。
薬だけでは屋根の穴の全てを塞いだり、修復はできません。

図1

日常生活を見直すことで穴はふせげる

医療機関で専門的な治療を受けるのが理想ではありますが、日常生活を見直して予防や症状を改善できる方法もあります。
穴を全て完全にふさぐことは難しいとは思いますが1日でも早く、1つでも多く解決することは大事です。下記のことに注意しましょう。

  • 肥満を解消する
  • 高血糖に陥らない
  • インスリンを節約する
  • 抗炎症の食材をとる
  • 解毒作用のある食材をとる
  • 腸内環境を整える
  • 質の良い睡眠をとる
  • 適度な運動をする
  • ストレスをためない

治療には専門的な検査が必要

すでにアルツハイマーを発症している場合には認知機能が低下している原因を調べて対策を講じることができるでしょう。国内ではチェックできる病院は限られ、保険適応外にはなりますが検討してみる価値は十分にあるでしょう。

 

参考書籍

Dr.白澤のアルツハイマー革命 ぼけた脳がよみがえる