2018.10.15 月曜日
シリーズ:【食と予防医療 読むだけ講座】 ~食を学んで病を寄せ付けないために~第13回「遺伝子組換え食品」
心身ともに健康で若々しくあるために、まずは老化や病気の仕組みを知ることはとっても大切ですね。
「老化を遅らせ、病気から身を守る食べものと食べ方=アンチエイジングフード」について社)日本アンチエイジングフード協会のBASIC、ADVANCEDのテキストの中から毎回テーマをトピックを選び、【食と予防医療 読むだけ講座】を連載で皆様にお届けしています。
第13回「遺伝子組換え食品」
突然ですがここで問題です。
Q:遺伝子組み換え作物を取り巻く日本の現状として正しくないものは?
A:生産が始まっている B:加工食品に多く使われている C:飼料として使われている
答えはA:生産が始まっている、です。となると、B:加工食品に多く使われている C:飼料として使われているは正解ということになります。まだ遺伝子組換え食品は広まっていない、と考えるのは間違いでほぼほぼ私達の毎日の食卓にのっていると考えてよいでしょう。今では遺伝子組換えラボのようなものがあって一般の人達でも簡単にその研究や実験ができるような時代になってきました。食用肉を培養でつくりあげているという方も居るくらいです。技術と情報が飛躍的に伸びていく一方で私達の食べものは変化しています。
毎日食べている食品も、これはどこのどういう素材かたできているんだろう、とちょっと考えてみる必要がありそうです。
未解明のリスクも多い遺伝子組み換え食品
安全性への懸念の他、環境への影響や経済的独占など新たな課題も
第9回の小麦のところでも触れましたが、様々な食品において「遺伝子組み換え技術」が採用されつつあります。病害虫忌避や収量増加など様々な目的で導入されていますが、その安全性や付加的な問題について懸念する声も少なくありません。
日本では厚生労働省のもと、安全に関する審査基準に基づき、安全と判断されたものについては輸入を許可しています。北米からの輸入穀物の大半は遺伝子組み換え食品と言っても過言ではないでしょう。その多くが飼料や加工食品などに多く使われ、外食産業でも多く使われています。表記する必要がないために、気づかぬうちにいつのまにか遺伝子組み換え食品を摂取しているわけです。
しかしながら安全性については、遺伝子組み換え食品をエサにしたラットや蝶などによる奇形などの報告などもあり、長期的な視点から懸念の声も上がっています。また、野生の動植物への影響など、環境への影響も憂慮され、遺伝子組み換え作物に対する新たな病原体の発生など、効果そのものも疑問視されています。そして近年では、F1と呼ばれる第一世代しか生育しない種が一部の企業に独占されるなど、経済面での問題も明らかになってきました。
現在、日本では遺伝子組み換え作物の栽培は法的には既に許可されているものの、市場ニーズが低く、反対の声も多いため、まだ実際には行われていません。北海道など、独自規制をもうけている自治体もあります。そこで、遺伝子組み換え食品を避けるためには、穀物は原則として国産品を選び、外食や加工品を避ける方が望ましいでしょう。
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