2020.11.10 火曜日

シリーズ環境汚染物質講座その6汚染物質の種類と身体への影響 ~フタル酸~


今回からは詳細にその汚染物質をみていきましょう。

その6①

フタル酸エステル類はフタル酸とアルコールがエステル結合した化合物です。
プラスチックを柔らかくするために使われる可塑剤(かそざい)です。
可塑とは自由に物の形を作れること。可塑剤は、高分子物質に可塑性を与え、加工しやすくするのを助ける物質です。
フタル酸エステルはプラスチック製品やビニールでできた物に入っています。また、化粧品をなめらかにするのにも使われます。
表示はほとんどありません。
プラスチック製品があふれている今、フタル酸エステルはありとあらゆるものに入っています。
たとえば、
食品の包装材、衣類の包装材、ビニールのおもちゃ、壁紙、ビニールの床、ケーブルをくるんでいるプラスチックの部分、シャワーカーテン、テーブルクロス、レインコート、車のハンドル、車のダッシュボード、ギア、フィルム、塗料、接着剤、シーリング材、合成レザーなど。
新車のあの独特の匂いは内装やシートのカバーの匂いですが、フタル酸の匂いとも言えます。
香水、ヘアスプレー、デオドラントなどいい香りのするものにはたいてい入っています。洗剤やルームスプレー、虫よけもそうです。また、マニキュアをなめらかにするために加えられています。
すでに食品(乳製品や肉)からも検出されています。

次に環境汚染物質プロファイルで明らかになった症例をご紹介します。この方は夫婦ともに
フタル酸の数値が高く夫のがんの再発があったほか、妻も数値が高く片頭痛に悩んでいたという事例です。

その6②

当初は暴露原因が明らかでなかったのですが、のちに家中のコンセントに着けられていたルームフレグランスが原因と分かりました。

その6③

フタル酸エステルの人体への害は?

フタル酸エステルは、生殖機能に作用し、発がん性があると考えられています。男性の生殖機能を損なったり、乳がんを引き起こす報告もあります。

フタル酸エステルは比較的代謝されやすいという論説もありますが、蓄積されなくても、いつもさらされていれば同じようなものです
アメリカ、欧州、日本では、赤ちゃんや子供が使うプラスチック製品(おしゃぶり、哺乳瓶、おもちゃなど)にはフタル酸エステルは禁止です。
しかし化粧品には、フタル酸の表示義務はありません。
ただ人工的な香料のほとんどすべてにフフタル酸エステルが入っているので、「香料」と書いてあれば、それはフタル酸エステル入りでしょう。
使用には知識を持ったうえで使用を考えたいものです。

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