2018.12.3 月曜日

シリーズ:【食と予防医療 読むだけ講座】 ~食を学んで病を寄せ付けないために~第17回「食の安全性と流通のこと」


心身ともに健康で若々しくあるために、まずは老化や病気の仕組みを知ることはとっても大切ですね。
「老化を遅らせ、病気から身を守る食べものと食べ方=アンチエイジングフード」について社)日本アンチエイジングフード協会のBASIC、ADVANCEDのテキストの中から毎回テーマを選んで、【食と予防医療 読むだけ講座】を連載で皆様にお届けしています。

グローバルな食の問題

私たちが食べているものの安全性や栄養価は、世界の政治や経済と密接に関わっています。アンチエイジングフードを実現するには、地球規模で食べもののあり方を考える必要があります。

突然ですがここで問題です。

Q:トレーサビリティとはどのような状態をいう?
A:流通経路を追跡可能 B:鮮度が保持されている C:カロリーがわかる

答えはA:流通経路を追跡可能です。健康な食の問題において「安全性」の担保は重要な課題です。日本では認められていない添加物が使われていたり、輸入加工過程において何かしらの農薬・保存料が大量に使われていたりと安全に関する懸念は尽きません。誰がいつどのようにして生産し、加工したのか、「トレーサビリティ」を担保することが重要です。

誰がいつどこでどのように生産したか

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食のグローバル化によって、富める国はますます飽食が進み、貧しい国では生産者ですら貧困に喘ぎ、低所得層の食べものは高騰しています。しかし、弊害が生じているのは、途上国だけではありません。食べものが溢れている先進国でもこれまで紹介したような様々な食の問題を抱えています。

特に食の問題の中でも「安全性」の担保は重要な課題です。汚染された地域で生産された食べものが知らぬ間に混在していたり、日本では認められていない添加物が使われていたり、安全に関する懸念は尽きません。誰がいつどのようにして生産し、加工したのか、「トレーサビリティ」を担保することが重要です。グローバル企業の中には真摯に取り組み、明確なトレーサビリティシステムを確立しているところもありますが、その分のコストは価格に跳ね返ることになり、必ずしも本質的な改善とはいえないでしょう。
その問題を解決するひとつの方法としては、信頼できる生産者と直接つながる。そしてなるべく地産地消の食材を得る、ということがあげられます。もちろん家庭菜園などを趣味として自分の食べる野菜はなるべく自分で作る事は理想的です。
もちろん全員が自分で野菜を作るということはできないかもしれませんが、身近なところで信頼できる生産者とつながり、お互いの信頼関係のもとで食べものを得るシステムを消費者自ら創り上げることが重要です。
食と健康の問題は十分な栄養学の知識だけでなく今の社会環境と食の問題をみつめる視点も重要なのです。


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