2017.4.3 月曜日

南信州の隠れ里”売木村”。日本の原風景の中で見つけたい。 健康の本質って何だろう?


Share on Facebook0Tweet about this on TwitterShare on Google+0Email this to someonePrint this page

image1

ここ数年、日本の伝統的な山里環境が世界的に注目されています。人が野山に適度な手を入れることによって独自の生物多様性を育みつつ、持続可能な生産を可能にして健康的な生き方を実践する「LOHAS」な生活が、日本では古来より受け継がれてきたのです。山里の維持は非常にデリケートなもので、近代化の波はもちろん、就農人口の減少によって耕作放棄地が増えてもバランスが崩れてしまいます。この貴重な環境を現代でも維持し続けている小さな山里をご紹介しましょう。

image2

売木村(うるぎむら)をご存じですか?

愛知県東部から長野県南部にまたがる標高1,400mの茶臼山。この北面に位置する南信州の山里が「売木村(うるぎむら)」です。周囲を3つの峠と渓谷に囲まれており、数年前までは曲がりくねった山道を通らないとアクスセスできませんでした。ここは「準高地の盆地」となります。峠を越えるまでは切り立った山肌の厳しい景色ですが、村へ降りるとなだらかな田畑が連なり、これぞ日本の故郷というべき穏やかな景観が広がります。まさに山々がゆりかごとなって守られてきた隠れ里なのです。この独特な地勢のことをムーミン谷に例えたり、南信州の宝石箱と言う人もいます。

うるぎ入門-「食」にまつわる3つのキーワード

image3

準高地の恵み

村役場など主要施設が集まる地域は標高約800m、そこから標高約1000m地帯にかけて田畑が連なっています。準高地では昼夜の寒暖差が大きいために、農作物が美味しく育ちます。売木村の特産品「トウモロコシ・ミョウガ・トマト」は、この標高の恩恵を受けた素晴らしい甘みと風味が特徴です。現在の南信州では広域にわたってトウモロコシの栽培がさかんですが、最初の栽培は売木村内の小さな畑でした。
image4

はざかけ米

売木村のもう一つの特産品が「うるぎ米」。品種はこしひかりが主で、清らかな水と寒暖差の中で育った稲を刈り取ったあと、機械乾燥ではなく手間のかかる天日干し「はざかけ」にします。秋の田に広がる「はざかけ」の様子は、まさに日本昔話さながら。故郷の原風景と呼ぶにふさわしい景観です。人手が必要な上に天候に左右される「はざかけ米」ですが、高原の太陽と風による乾燥の効果は絶大。旨味と粒の歯ごたえが際立ち、炊き立てはもちろん冷えても美味しいお米になります。雑炊などにすると粒が煮崩れしづらいために食感がよく、米の香りがたちのぼります。

村内水源

村内には2つの水源があります。これらの施設の上流および周辺には工場や住居がありません。したがって常に清浄な山の水を得ることができます。そして豊富な沢の水を多くの田畑で利用しており、米と野菜が美味である理由の一つには水が関係しているのかもしれません。売木村の水で炊いた「うるぎ米」の味わいは格別です。さらに、茶臼山には広大な広葉樹の森があり、腐葉土によってろ過された軟水の地下水
を楽しむことができます。

うるぎ入門-「健康」にまつわる3つのキーワード

image5

走る村

数年前にテレビで村が脚光を浴びたことがありました。ゼッケンに「売木村」の文字を背負って走るアスリート「重見高好選手」を追った番組が数週間にわたって放映されたためです。重見選手は実業団マラソンランナーとして輝かしい成績を残した後に、自身の挑戦の場をウルトラマラソン(100kmマラソン)に移して更に多くの入賞、優勝、大会記録を出し続けています。重見選手の強さの秘訣が「準高地トレーニング」。酸素濃度が適度に薄い土地で心肺を鍛え、スタミナを身に付けることができるのです。売木村では重見選手の活躍を受け、「うるぎトライアルRUN~日本一過酷なフルマラソン」(通称:うるトRUN))を開催しています。環境に配慮したグリーンレースで、ときに野生動物と遭遇することも。また村内では重見選手から直接「ノルディックウォーキング」の指導を受けることができます。

健康長寿

都市部からの観光客やIターン者がまず驚くのは、売木村の高齢者が元気であること。定年くらいの年齢かと思って話していると、なんともうすぐ後期高齢者!ということもしばしば。田畑では90歳代のお年寄りがはつらつと農作業をこなしています。地方問題の常として売木村でも人口減少と少子高齢化が進んでいますが、周辺地域と比べて第一次産業従事者割合が非常に多いことから、元気なお年寄りが現役で働ける環境であることがわかります。2014年には、医療費が少ない行政として全国2位となりました。高齢者の医療費が大きな問題である日本にとって、この小さな村でのライフスタイルは注目に値します。

image6

湯冷め知らず

売木村にはいくつかの温泉があります。村営温泉「こまどりの湯」、村営宿泊施設「ささゆり荘」の湯は、初めて訪れた人が必ず驚く独特のとろみがあります。「入る美容液」と称するファンもいるほどです。美肌効果の他に、この泉質の特徴はとにかく湯冷めしづらいこと。ゆっくりと時間をかけて入浴すれば、真冬であっても一晩中体がポカポカとしています。健康長寿の秘訣の一つには、村民がこの温泉を愛し、日々利用することも関係しているかもしれません。

未来へのヒントが詰まった村を訪れよう!

キャリアチェンジ、セカンドライフ、これからの人生における健康と幸福度。これらに目を向けることが必要とわかりつつも日々の忙しさに流されているのであれば、ぜひご自身のきっかけ作りとして売木村へ訪れてみてはいかがでしょうか。知識を得るだけではなく、日本の原風景の中に実際に身を置いてみることがポイントです。そして、温泉や物産販売を楽しむだけでは物足りない!もう一歩踏み込んでみたい!という方は、ぜひ村内体験イベントに参加してみてください。

image7

image8

売木村体験ロハス

村内を巡り、村民による体験プログラムを楽しむことができます。一泊二日コースと日帰りコースがありますので、興味のあるプログラム内容とスケジュールのご都合に合わせてご参加いただけます。
詳しくは村のホームページ、またはパンフレットPDFをご覧ください。
http://www.urugi.jp/2017/02/lohas2017.html
売木村体験ロハスパンフレット表紙.pdf(A4・1.36MB)
売木村体験ロハスパンフレットp2-3.pdf(A3・1.58MB)
売木村体験ロハスパンフレット裏表紙.pdf(A4・1.71MB)
Webお申込みフォーム
http://kanko.urugi.net/lohas.html

問い合わせ、メールでのお申込みは下記宛となります。
iju_info@urugi.jp
※社)日本アンチエイジングフード協会アドバンスマイスターで事務局スタッフの 伊藤隆子さんが移住しています。
※売木村へのアクセスについて、公共交通機関がないために車での移動となります。
・飯田山本IC→国道153号で約50分
・浜松いなさ北IC→鳳来峡IC→国道151号で約1時間45分
・名古屋IC→猿投グリーンロード→国道153号で約2 時間

 

最新知識と医療の知識を得る。一歩進んだ《食の資格》を取得できます

「食と予防医療」を学ぶ、これからの時代の先を見据えた食の資格【アンチエイジングフードマイスター】。
社)日本アンチエイジングフード協会では全国どこでもネットがつながる環境ならどこでも「食と予防医療」のことについて白澤卓二医師から学べる食の資格講座を開講しています。
また資格取得後も最新情報をアップデートできるリアルなセミナー、AAFMゼミナールも開講しています。
詳しくは下記、紫のバナー「アンチエイジングフードマイスター 認定資格講座について」もご覧ください。

Share on Facebook0Tweet about this on TwitterShare on Google+0Email this to someonePrint this page