2018.11.19 月曜日
シリーズ:【食と予防医療 読むだけ講座】 ~食を学んで病を寄せ付けないために~第16回「食糧自給率の低下」
心身ともに健康で若々しくあるために、まずは老化や病気の仕組みを知ることはとっても大切ですね。
「老化を遅らせ、病気から身を守る食べものと食べ方=アンチエイジングフード」について社)日本アンチエイジングフード協会のBASIC、ADVANCEDのテキストの中から毎回テーマとトピックを選んで、【食と予防医療 読むだけ講座】を連載で皆様にお届けしています。
グローバルな食の問題
私たちが食べているものの安全性や栄養価は、世界の政治や経済と密接に関わっています。アンチエイジングフードを実現するには、地球規模で食べもののあり方を考える必要があります。
突然ですがここで問題です。
Q16.日本の食料自給率は?
A:9割 B:7割 C:4割
答えはC:4割です。日本は、生活や経済活動に必要なエネルギー源のほとんどを海外からの輸入に頼っており、食料自給率が低い国です。平成28年度の食料自給率(農林水産省HP)は、カロリーベースでは、38%でした。
また、生産額ベースでは、野菜及び果実について、輸入額が減少する中で国内生産額が増加したこと等により、68%となりました。
グローバル経済による経済効率性が
大きな無駄を生み、偏りを生み出している
現在、日本における食料自給率は約4割、輸入は6割にも上ります。世界中から様々な食品が集まり、世界でも有数のグルメ大国となりました。
1960年代前半には、日本の食糧自給率は70%を超えてました。逆にイギリスやドイツがきわだって低かったのに、この50年間で、日本を逆転することになりました。食糧自給率は変えることができるのです。
主要先進国の食糧自給率にも目をむけてみます。
日本は先進国の中でもその低さが目立ちます
しかし、その一方で食料廃棄物は年間で1900万トン、一人あたり150kgにも相当します。これは食べもの1/3にも上り、7000万人が食べていけるだけの分量です。さらにその内500〜800万トンが「食べられるにも関わらず」捨てられているのです。「そんなに捨てていないわ」と思う方も多いでしょう。しかし、大量生産&消費における一連の流れの中で、小売店や流通、外食産業などにおけるフードロスが大きく、それが廃棄処分されているわけです。
こうした日本における飽食の一方、世界では9億2500万人もの人が十分に食べられていないと言われています。日本をはじめとする先進国が経済力に任せて食材を買い漁ることで、現地の食料品の高騰につながった国もあります。また、日本では生産能力があるにも関わらず、米余り減少のために減反などの縮小政策がとられ、日本の田んぼが荒れ、農村が荒れる自体にも陥っています。このような事象は、グローバル経済の大きな弊害であり、食品の流通については社会の仕組みを見直し、より地産地消へと回帰させていくことが重要と考えられます。
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