2016.6.22 水曜日
アンチエイジングのまち特別セミナー 100歳までボケずに元気に生きる方法 長野県駒ケ根市 2016年5月28日
県を挙げて「健康長寿長野」というブランディングを行った長野県。健康長寿、日本一の県として注目が集まっています。
社)日本アンチエイジングフード協会・白澤卓二理事長は2016年5月28~29日に協会イベントの「アンチエイジンググランピング」のため駒ケ根市を訪問、一般の方々に向けても「100歳までボケずに元気に生きる方法」という特別セミナーを開催しました。
その様子をお届けします。
長生きの秘訣は「健康なこと、病気にならないこと」と白澤先生はいいます。
世界でもっとも長生きした人物として知られるジャンヌ・カルマンさん。フランスのアルルで生まれて122歳で亡くなりました。1995年、120歳の誕生日にインタビューで長生きの秘訣はなんですかと聞かれたカルマンさんは「健康なこと、病気にならないことよ」と答えたそうです。カルマさんが長生きしたのは病気をしなかったから、とても単純なことです。会場の方々もどうすればよいかと知りたくて興味深々。
では「健康で病気にならないため」に何に気をつければいいのでしょうか。
やはり基本は、食事と運動と生きがいという3つの条件ですと言い切る白澤先生。
これらがそろっている人がサクセスフルエイジングを成し遂げていると話してくれます。
今回のセミナーで中心になったのは「食事」について。なぜなら、長野県の長寿の秘密の多くの部分は食事に関わっているからです。コレを食べればエイジングに成功できるというものは存在しませんが、健康長寿に役立つ食べ方はあります。
例えば、40歳で同窓会に参加すると見た目にものすごい違いが出てきます。10年後の50歳ではどうなっているのでしょう。見た目に老けてしまって、なんとなくしょんぼりした負け組のままでいるのか、若々しくエネルギッシュな勝ち組へと入れ替わるのか、それはあなたの生活習慣、大きくは食事に関係していると先生は続けます。
40歳のときにこのことに気がついたとして、それを予防するための食べ方を実践できるかどうか、それによってあなたの老化スピードは変わります。
そして、いよいよ80〜90歳になると、今度は「誰が生き残っているのか」という話になってくるのです。ここで会場ではかなり笑いがでました。
もっともシンプルで大切な「食べる量」に気をつけること
では、老化のスピードをコントロールしているのはいったいなんでしょうか。いろいろありますが、もっとも大きい要因は「食べる量」です。
健康長寿の研究のなかで世界的に有名なものが、20年以上前から行われている、ウィスコンシン大学のアカゲザルの実験です。アカゲザルはヒトに近い霊長類であり、ほとんどの人間の病気を発症するため、実験データとして信頼性が高いと言われています。
ウィスコンシン大学の研究班は、エサの量以外、栄養素などはまったく同じにして、カロリーだけを制限して、その経過の違いを追跡調査したのです。
実験開始から5年後、カントくん(カロリー制限あり)とオーウェンくん(カロリー制限なし)の肉体年齢には、5〜8歳の差が生じていました。
さらに5年後、カロリーを制限していたカントくんは、見た目も変わらず、たくさん動いていて元気そのものです。一方のオーウェンくんは皮膚がたるむほど太り、毛は色つやがなく、ほとんど動きません。MRIで調べたところ、全身の骨がつぶれていて動けなくなっていたのです。その状態は「近日中に死亡する」と宣言されるほどでした。
このアカゲザルの実験が示すのは、食べすぎが寿命を縮めるということです。認知症だって食べ過ぎが原因と言っても過言ではありません。
「三日坊主」にならないための4つのコツ
健康のためには「食べ過ぎないこと」が大事なのは、十分わかっているけれどなかなか続けられない。「三日坊主」で終わってしまうという方も少なくありません。
セミナーでは三日坊主を克服できる、食べ過ぎないための4つのコツも紹介されています。わかりやすくてとても簡単なことばかりです。
- 野菜から食べる(野菜は低カロリーなのでカロリー制限になる)
- よく噛んで食べる(咀嚼したするときに前頭葉や即答用が活性化している)
- 朝昼晩、規則正しく食べる
- 食べ放題・飲み放題の店に入らない(○○放題という店に入ると自分の好きなものをとってしまう)
戦後の時代はともかく、いまの時代で栄養素が不足することはありません。食べすぎないように気をつけること、まずはそれが健康長寿への第一歩になります。
もし、上の4つでは三日坊主にならない自信がないという場合は、書店に行って新しい本を読んでみましょう。新しい情報を得ることは新たなモチベーションになります。それを繰り返していれば、いつのまにか100歳の誕生日がもうすぐ目の前に!
最後には駒ケ根市長もご挨拶、駒ヶ根市はアンチエイジング健康都市を今後目指されるそうです。
駒ケ根市に行けば健康になれる、健康に関心をもたれる方が本当に多い駒ケ根市の皆さんでした。まずは腹7分目の習慣を自分のペースで作っていきましょう。